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2018年1月13日土曜日

「悠久の旅人 - 砂に刻む誓い -」PV制作について

「悠久の旅人 -砂に刻む誓い-」




作詞:nlbomさん
作曲:瀬良さん
PV:はこのリテ



一年以上ぶりの記事投稿になります。

先日ニコニコ動画にて投稿した「悠久の旅人 -砂に刻む誓い-」のPVを

制作させてもらったのでちょっと書きます。

実は2016年の末頃には動画担当の話をボカロPの瀬良さんから

頂いていたのですが、諸事情により、作業の進行が遅れてしまい

2018年の投稿になってしまいました。

民族調の曲を担当するのは、初のボカロ担当曲「エスケープゴート」以来で

傾向がまた違った曲になります。

瀬良さんがこの曲の作曲途中のものを音楽投稿用SNS?にアップしていたものを

拝見し、興奮した私がリプライを送っておりました。

瀬良さんからコラボのお声掛けをいただいた時には

民族調大好き人間な私は文字通り舞い踊っていました。

(元々ボカロは民族調曲を漁っていたので)

コラボにて瀬良さんとnlbomさんと私の三人で世界観やストーリーについて

話し合って固めていきました。

主人公のイメージは中性的で、世界の行く末を背負い旅する…


いろはのピンク色の髪とポニーテールを

アレンジして旅人の容姿に盛り込みました。

「遥か西へ」というワードを聴いて私は

シルクロードか…勝手に感嘆しておりました。

そしてそのまま世界観の雰囲気はシルクロードを参考にしました。

東のイメージは赤系/本来は緑が多い/東アジアの町並みを参考…

西のイメージは青系/砂漠が多い/西アジア・中央アジアの町並みを参考…

でしたが、実際にPVにどこまで反映されたかは動画の通りです。



毎回恒例のスクリーンショットつきでちょっとした解説と感想を書いていきましょう。


冒頭の”何かがおこる前”のような静かな感じは

過去のことを描こうと思い、色もセピアな感じで選ばせてもらいました。

PV制作にあたり漫画が描きたくなってしまったのですが

漫画を描く妄想したものが冒頭のセピア部分として表れています。



植物が枯れ


民は祈り



儀式が行われている


そして主人公は村の人々に見送られながら

旅立つ…

という感じのものを連想できたらよいなと思います。

そして最もワクワクするところ…

初めてこの部分を聴いた時は瀬良さんの音楽の世界の広さに圧倒されました。


ロゴは色々なものをつくってみました。

韓流ドラマ作品のパチスロにありそうなロゴも気づいたら量産しておりました。

「CR悠久の旅人-砂に刻む誓い-」



十数年前のN○Kのドキュメンタリーにありそうな感じになり、

個人的には満足しました。

好きなものを表現できるってとても幸せです。生きててよかった思います。

クレジット部分も前奏に配置しました。



ここも、映画の冒頭みたいな雰囲気が出せて自己満足しております。

(自己満足でいいんだろうか…)


歌詞部分に入ります。


1番は主人公が荒野を歩いていることがわかるシンプルな構成にしました。


次のメロディからは横スクロールで世界観を少しでも彩れたらと思い主人公に

歩いてもらいました。

本当は現地の人々を配置したかった(デザイン案まであった)のだけど、

ごちゃごちゃしそうだったので撤去しました。



リズムがはっきりでている曲なので、

画面もはっきりとした動きを付与するように心がけました。




「蜃気楼」からの間奏への流れはスムーズに繋げることができたのでホッとしています。

ここの間奏もこの楽曲の魅力ですね…

ファンタジーな印象ももってほしかったので、

ここでは魔力のありそうな宝石と万華鏡のような動きで

瀬良ワールドに入ってほしいというイメージです。

(あ、冒頭ですでに瀬良ワールドに入っているはずですね…)




2番の歌詞は「温かかった世界から抜け出した今の旅のつらさと寂しさ」を

感じさせるものでしたので、

今に至る状況を表現したかったので3段階で主人公と背景を動かしました。



瀬良さんからの要望としては歌詞に合わせた情景も描いてほしい

というものがありましたので、2番の後半は情景メインで構成しました。


次の壁画のシーンですが

前から壁画描きたかったので嬉しかったです。

(長くなってしまった)制作期間中に個人的な件でアンコール遺跡にも行きまして

壁画にはかなり影響を受けました。

ちなみに「way to the demise」の制作期間中には

クリムト作品に触れて影響を受けてしまったのがPVに表れているみたいです。

(コメント欄で見破られているのがわかります)



神秘の木


そしてサビ

こくこくと変わる空の色を描きたかったので色が変化しています。


最後のサビ

一回目のサビとは違うものを、インパクトがあるものを、

そして主人公の決意を感じてほしかったので正面を向いています。

まとまった時間がとれず、大きく分けて3つの期間でPVをつくり、

(ということでイラストが場面ごとにちょっとずつ違う)

ここのシーンと前奏のロゴ&クレジットシーンは最後につくりました。

個人的にお気に入りのフィナーレになりました。







最後の伴奏



世界観を一枚絵で表現したかったので

PV制作と同時に一枚絵を描きました。

厚塗りと水彩を無理矢理使いました。

風合いも味が出ていて今一番表現したいものができたと自己満足しております。





最後に

ずっとずっと作ってみたかった民族調の音楽のPVに関わることができて

本当に満足です。

そしてこれまでにないくらいの温かいコメントには申し訳ないくらいです。

動画への広告もありがとうございました。

コラボしていただいた瀬良さんとnlbomさんにも感謝です。

(時間さえあれば旅人シリーズみたいなのがやりたいですね)

拙い文章でしたが最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

もちろん前から興味はあったのですが

このコラボをきっかけに民族衣装や歴史ファンタジーを描きたいと思ったので

今後その方向でまた作品を作る事があるかもしれません。

その時はまたよろしくお願いします。