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2015年9月20日日曜日

「独りよがりImitation」PV製作ウラ話(解説)


歌:初音ミク

作詞・作曲:Project TKGさん

絵・動画:はこのリテ

前回と同様、「恋し焦がれし雪月花」でコラボさせて頂いたProject TKGさんと

話し合いをしつつ作りあげていきました。


お洒落な曲は初挑戦で、イメージが難しかったのですが

想像を巡らせて今回も自由につくらせて頂きました。

まずは、キャラデザインから決めていきます。

↓提出したキャラデザイン案


ミクらしくツインテールで行くか、大人っぽく髪を下ろすかで迷いましたが

最終的には曲の雰囲気により合う後者になりました。

また、TKGさんの提案により、スカートをロングにしました。

こちらの方が確かにお洒落で妖艶さがアップします。

(TKGさんの提案には毎度センスがあり説得力の強さに驚かされます。)




動画製作についてですが、前作に比べてテンポがゆっくりめで

いかにシンプルにお洒落につくるかが課題でした。


始めに1回はキャラを出そうということで、伴奏にドアップを配置。

カーテンから出てきて印象的な始まり方になりました。




ここのイラスト↓はPV中に一度も顔が出ていません。

全部描いてはいたのですが

顔を出さない方が謎な感じがするので敢えてこのようにしました。




「曝け出す事が怖いのはあたし」ということで、

花のシルエットで隠しました。

ここの静かめの部分は、構想の段階から円形のものが回るイメージだったので

”隠しながら回る”という動きになりました。




最後の部分は、華やか&お洒落を目指し、”静かめだけど鮮やか”を狙いました。





<最後に>


今回の曲はお洒落でシンプルを目指しました。

前回は華やかでテンポが早く、キャラが3人ということもあり、

豊富にイラストや素材を詰め込めたのですが、

今回の場合、そうしてしまうと逆に似合わなくなってしまうので

この辺のセンスが要求されて大変でした。

TKGさんの楽曲のPVを再び担当させて頂くことは光栄なことであり、

新たな挑戦の機会も得ることができ、またまた良い経験になりました。








2015年2月19日木曜日

「恋し焦がれし雪月花」PV製作ウラ話(解説)



唄:初音ミク

作詞・作曲:Project TKGさん

絵・動画:はこのリテ



ピアプロ内での絵師募集で私が応募させて頂いたことが

この楽曲のPVを担当させて頂くきっかけになりました。


(今回の解説は、簡潔に書かせて頂いております。)



かわいらしく、アップテンポな和風曲は初めてだったので

いかに曲調に合わせるかを気をつけました。


自由に発想させて頂き、PVの構成を練らせて頂きました。

雪、月、花をそれぞれモチーフにしたミクのキャラクターを用いた点はTKGさんの提案です。

それに加えて、時系列的な説明をするために

ミクとは関係ない和服の少女をシルエットで表しました。

<キャラクターについて>

まずはキャラクターデザインから始めました。

それぞれ個性が出せるように、

「雪」のミク:ひかえめ、ふんわり、巫女をイメージした衣装
「月」のミク:雅、謎がある、花魁をイメージした衣装
「花」のミク:元気な少女、袴をイメージした衣装

という設定で作成しました。


このデザイン案が通った後にはデザインを元に、PVで使うイラストのラフを描きます。

下の画像は一回目のラフを集めたものです。

実際はこのうち1点しかPV中には使われていません。

複数描いてみて、キャラの特性を最も効果的に表せるポーズを考えながら変えたりしました。










<PVの解説>


静かにサビを唄う部分は、3キャラのシルエットを配置しました。





前奏の部分に一瞬回想のようなエフェクトが入れることもTKGさんの提案です。

歌詞通り”刹那”の表現を目指しました。



タイトルロゴは今回、初のIllustratorで作成しました。






サビ前の部分は少女のシルエットにより、契り結んだ想い人との幸せな季節(春)を過ごしたが、

夏、秋、冬と季節が移ろいだ後にはその人の姿は無かった。

という流れを表しました。


1番のサビ前からミク達を入れました。

歌詞全体の構成から雪、月、花それぞれの見せ場があることを配慮し、

歌詞に合わせてキャラがそれぞれその時の主役になるようにしました。

一番のサビでは月のミク。



この場面は髪や袖をなびかせるエフェクトと逆光エフェクトを用いたのでPVで一番、

製作時に動作が重くなったシーンです。

(PCのスペックの物足りなさを感じてしまいました。)



月と影のコントラストが印象に残れば嬉しいです。


間奏のシーンに3キャラの説明を入れました。

3キャラが雪、月、花をそれぞれ表したということが伝える意図がありました。















2番の入りには、またシルエットを用いました。


2番のサビでは雪のミクがメインでした。

月のミクの見せ場とは違ったほんわかな印象を意識しました。



最後の見せ場であるサビの前の入りには、動きをみせるためにちびキャラを多めに動かしました。

一番イメージが具現化できた個人的に良かったと思える場面でもあります。



最後のサビは花のミクがメインです。

最後のキャラで、元気なキャラという設定なので、正面を向いてポーズをつけました。


最後には和風曲ならではの「完」の文字。

最後の「完」の文字のエフェクトは個人的に好きなエフェクトです。





<最後に>

ボカロの動画師を始めて3作品目のオリジナルPVの製作となりました。

初の和風曲担当ということで和風独特のデザインについて考えることになり、

とても良い経験になりました。


<素材のお礼>

今回、素材をPixivのユーザー様からお借りしました。
美しく映える和風素材に大いに助けられました。
本当にありがとうございました。

黒獅様 http://www.pixiv.net/member.php?id=1099599 
柳猫様 http://www.pixiv.net/member.php?id=4004121



<おまけ>

壁紙というものを作らせて頂きました。




サイズ:1920×1080




イメージイラストです。