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2014年7月31日木曜日

「BLINDHEIT」つくってみたPVのウラ話2

こちらの記事では、部分ごとに解説していきます。












歌:初音ミク

作詞・作曲:黒(不愉快なトナカイP)さん

つくってみたPV:はこのリテ




まずは、伴奏の部分です。ここは実は一番最後につくったシーンです。

アニメPVということで、冒頭からアニメにしたいということでアニメにしています。

さらに、ロック調の伴奏の前の静けさのようなものを表現したかったので

目が見えない・見えにくさを表現しました。

実は、フレーズが変わるときに、主人公の目が白から赤にかわっています。




伴奏がロック調の部分に入ったときのシーンです。

ロックのよさが表れていて、とても好きな部分なので色々とこだわりました。

先程の暗闇から目が開いていくイメージです。




ちなみに幕が開くような目のアニメのコマ数は10枚で出来ました。

ちょっと躍動感をつけたかったので開き方にクセをつけました。




クレジット表記についてです。




実は、本当はSONGではなくLIEDにしていました。ドイツ語で同意語です。

MUSICも実はドイツ語表記でMUSIKにしていました。

(ただこれだと英語のスペルミスに見えてしまい、コメントで指摘されそうだったので英語表記に戻しました。指摘されるほどコメ数ありませんが



その名残が、FILMです。英語ではMOVIEですが、ドイツ語だとFILMのようです。

これなら違和感がないかなとドイツ語のままにしておきました。



歌詞ありの部分です。


これは、元々はベッドに寝ていた少女が起きて、

辺りを見回す、というシーンで描いていたのですが、

ここまでリアルだと後々に表現が難しくなるので、

はじめからシンプルに、ファンタジー要素も入れたかったのでこの表現になっています。

後に「パスポーン」という歌詞が出てくるので、ポーンを2つ用意しました。

「君の分の居場所」がポカリと空いているよ、ということを表現しています。



白黒の部分です。





「色は飛び散り」というシーンで色を失います。カラーから白黒になる瞬間です。

(カラーはフィナーレ部分の鮮やかな部分を考慮して、

始めから色を失いつつあるような色にしております。

つまり、ちょっと鈍い色で表現していました)




花が散っているシーンです。






花から




雪に変わります。花のシーンは主人公もカラーにしようかなと思いましたが、

ややこしくなりそうだったので白黒で統一しました。







間奏の部分です。


設定を読むと、少年は「少しだけ待っていてね」という手紙を

少女に置いたまま姿を消えてしまいます。

その設定をどうPVで表現するかを考え、間奏に持って行くことにしました。




その手紙を見えづらい目で読む少女。







2番の冒頭部分。



捕まえてよ、ということで大きなポーンで包みました。

白黒の表現が面白かったです。




彼と楽しく過ごした、元気だった頃の自分と(比較的)おしゃれな洋服。



おしゃれ・・・難しいです。

でもファンタジー色を損なわないように、でもシンプルに、ということで

こんな洋服にしてみました。ミクということでツインテールにもしました。







煙の表現が、このアニメ塗りに無理に合わせると残念なことになりそうだったので

ポーンが溶けて少女が巻き込まれるというイメージにしました。






カラーから白黒になり、白黒から線だけになってしまった少女。

ポーンに巻き込まれた後の少女は線で表現しました。

(目が見えなくなっていく過程を表現したものです)

本来は、見えなくなっていく少女を現実っぽく客観的に描く予定でしたが

なんだか分かりづらくなりそうだったので、ここもシンプルに。






夢を捨て、最後の灯を守る決意をする少女。


少女の手からでる光は夢です。そして灯を両手で握りしめます。





少女の体は落ちていきます。

ポーンが何個も少女の側を通り過ぎます。








とうとう少年が現れます。




サビが2回?あるので、まずは白黒で。





久々のカラーです。







設定に、少女が涙を流す、とあります。

少女の感情を表現するには、涙は不可欠ですね。





最後の伴奏の部分です。

ここは、シルエットを遠目からみるようにしたいということでこうなりました。

始めの部分の背景がチェス盤だったので、締めもチェス盤で締めます。







最後の最後の画面です。

実は右下にDanke!(ドイツ語でThank You!)と書いていました。

ただ「なんじゃこりゃ」と思われても仕方がないので

やっぱり消しました。




こうやって振り返ってみると、ああ大変だったな、と思います。

でもシーンがひとつひとつ出来上がるにつれ喜びを感じるし、

出来上がった時は、達成感…を超えた何か――

疲労感、いや、なんだろう・・・


を感じます。


初めての映像製作で、アニメPVで、分からないことも沢山あって

時間もかかりました。でも作って良かったです。

またアニメPVをつくりたいという気持ちにもなりました。



こんなに拙い文章を最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

これからもPV製作をぼちぼち…と続けていきます。

よろしくお願いします。




近いうちに次回作の「エスケープゴート」のオリジナルPVの製作ウラ話も書きたいと思います。



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